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    真宗では、お墓を立てないと聞きましたが。

    実は、親鸞聖人の教えからするとその通りです。 親鸞聖人は、死んだ人を敬うという生き方ではなく、生きた人が、仏法に出会うことを最善にしておられました。
    ですから、親鸞聖人の教えに忠実であれば、お墓はいらないことになります。

    では、どうしてお墓を認めているのですか。

    それは、東本願寺を、真宗本廟と言っていることからも分かることです。
    廟とは、紛れもないお墓のことです。本廟は、お墓の大本ということです。
    親鸞聖人亡き後、どうしても、親鸞聖人におすがりしなければならないのが、私たちです。この本廟に親鸞聖人がおられることが、勇気になります。
    これと同様、今まで、頼りにしていた人を亡くした時、墓に行って、故人を偲びます。
    これには、何の制限もありません。

    お墓を建てる時、自由にしても良いのですか。

    原則的にはその通りです。
    しかし、墓標については多少考慮して頂きたいことがあります。

    墓標って何のことですか。

    墓標は、墓の一番上の石のことです。
    多くの場合、そこに、「○○家之墓」などと書いてあります。

    それに、何の制約があるのですか。

    制約と言うわけではありません。
    これからは、真宗のたてまえをもうします。
    真宗では、亡くなった人はお浄土の住人になると教えられています。
    お浄土は、貧富や老若、貴賎などの隔てはなく、心の乱れることのない平穏な世界です。
    亡くなった人がお浄土におられるのに、娑婆の人が家の名前を持ち込むのは妙な話です。
    お浄土は、娑婆の理屈は一切通用しない平穏な世界です。

    具体的は、どういう事ですか。

    つまり、墓標には、「○○家之墓」などとは付けない方がよいと言いたいのです。
    かつては、家を重視していたことから、「○○家之墓」と多くの場合つけました。当山でも、多くのお墓がそうなっています。
    しかし、今後は、たてまえを加味していただき、出来れば、墓標には、「南無阿弥陀仏」か「倶会一処」と書きましょう。

    墓標に色々な銘が刻まれていますが?

    墓標には、建立した人の名前と建立した期日を入れるのが普通です。
    それから、亡くなった人の法名と俗名などを順に入れて行きます。
    ただし、50年を過ぎたものについては、倶会一処(みな同じになる)ということで、名前はもう必要ではありません。

    墓標についてはわかりました。その外に、注意することは?

    迷信にとらわれないことです。

    迷信とはどんなことですか?

    例えば、墓相。お墓の方角や形などが悪いと家に不幸が起こるという迷信があります。
    これは、全くの迷信です。
    そもそもお墓は、亡くなった人を敬って作られたもの。それに制約があるはずはありません。
    もしあるとすれば、仏教以外の教えです。

    これで安心して建てられます。ただ、私は家を重視したいので家紋を入れたいのですが?

    本当のことを言えば、家紋などはお墓には必要ない筈です。
    ある村では、村全体が一つの墓で収まることがあるくらいですから。
    もし、家紋や「○○家」を入れたい時は、便宜的に花瓶の前面ぐらいにして下さい。
    その場合でもあまり目立ち過ぎるのは考え物です。

    お墓を建てて初めにすることは?

    お墓を建てたら、まず、お墓開き(お祥入れ)のお詣りをしましょう。
    これから、お墓をお敬いされるわけですから、きちんとけじめをつけておくべきです。

    お墓開きのお詣りとは、どんなことをすればいいのですか。

    お墓開きには、お墓への納骨、石塔の準備など、下準備をしておかなければなりません。
    それらが整った上で、僧侶に連絡します。その後、僧侶とともに、お墓開きのおつとめをします。
    その際、線香、お花、ローソクをお供えします。 また、初めて墓を開かれる時は、石塔に白布を覆っておいてもよいでしょう。

    これで、お墓が開けました。これからどんなおつとめをしたらいいでしょうか。

    お墓のおつとめについては、お寺の側からは、一切注文はありません。
    ご自由な仕方でお詣りして下さい。お墓は、個人の意志で建てられるもの。
    親縁となって、毎日お花が上げられるのもよし、次第に無縁となって行くのもよしです。
    ただ、道理として、お仏壇(ご本尊)に対してのお敬いを主にしなければなりません。
    あくまでも、お墓を従としましょう。